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神経をとった歯が痛む!?重大な異変のサインとは

 

こんにちは。院長の高橋です。

新年度が始まって新生活にもようやく慣れ始める五月。

 

 

 

この時期は、社会環境の変化、気候の変化などのストレスが重なり、「五月病」と呼ばれる「心身の不調」が起きやすくなります。

 

心身の不調は、自律神経の乱れが原因。
自律神経とは、体の調子や機能を日々整えてくれていて、私たちが生きて行く上で欠かせない大事な神経です。

 

さて、神経といえば、歯にも神経があります。

 

こちらも私たちが生きて行く上で大事な役割を果たしています。歯の神経は、歯の異常をいち早く痛みの感覚として私たちに知らせてくれるものです。

すると、「歯の神経がなくなったら歯の痛みを感じなくなるから良いことなのでは?」と思ってしまう人もいるかもしれません。

 

ところが、神経をとった場合でも、痛みを感じてしまうことがあります。

 

そしてそれは、重大な異変が起こっているサインであることも多いのです。

 

 

 

 

 神経をとったはずの歯が痛む3つの原因とは?

・神経をとったあとの傷口

・根っこの周囲に膿

・根っこが割れている

 

の3つに主な原因があると考えられます。

 

・神経をとったあとの傷口

むし歯が進んで神経に達してしまうと、神経をとらなくてはならなくなります。その際、歯の根っこの先端部分で神経を断ち切ることになりますので、その部分が傷口となって痛みが出ることがあります。

 

 

 

しかし、この場合の痛みは、傷口が治るにつれて徐々になくなっていきます。

 

・根っこの周囲に膿

それまで痛くなかったのに、ある日突然噛んだ時に違和感や痛みを感じるようになり、次第に強くなっていきます。
さらに、ズキズキとした痛みとともに、歯ぐきや顔の腫れも出てくることがあります。

 

これは、根っこの内部に起きた細菌感染が、徐々に周囲にまで広がり、膿がたまってしまうことが原因です。

 

 

 

放っておくと、激しい痛みや腫れが出るだけでなく、歯以外の部位にまで感染が広がる恐れがあるため、早めの治療が必要です。

 

・根っこが割れている

神経のない歯は、血管も同時にとり除かれているので、栄養が行き渡らず、もろい枯れ木のように割れやすくなります。

 

 

 

歯の根っこが割れると、その周囲から細菌が入り込み、炎症を起こして痛みが生じます。放置すると周囲の骨がどんどん溶けてしまうので、通常は、早めの抜歯が必要になります。

 

 

 

 

 痛くなってきたら要注意!早めの受診を!

 

このように、神経のない歯が痛む場合は細菌感染が関わっていることが多いです。

 

そのまま放置すると歯を支えている骨が溶けてしまうだけでなく、耐え難い痛みや腫れが出る恐れがあります。

 

また、感染が広がると骨髄炎(こつずいえん)や副鼻腔炎(ふくびくうえん)などを引き起こし、歯だけの問題では済まず、長期入院が必要になることも。

 

神経のない歯に症状があらわれた場合は、放置せず早めに歯科を受診しましょう。

 

 

 

 

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