前歯の治療にインプラントを検討している人の中には、「インプラント治療に失敗したらどうしよう」、「インプラント治療で後悔する人もいるようだけど、実際はどうなんだろう」と不安に思っている人もいるでしょう。
インプラント治療は保険診療が行えず、ほかの歯科治療と比べて高額になりやすいです。

この記事では、インプラント治療で後悔しやすいポイントや、治療を受ける際の注意点について解説します。

 

前歯のインプラント治療は後悔しやすい?

ネットで前歯のインプラントについて調べていると、「前歯のインプラント治療は将来的に後悔する」、「前歯のインプラント治療は失敗しやすい」という記事を目にしたことがある人もいるのではないでしょうか。

このような記事を読むとインプラント治療を受けることに不安を感じてしまいますが、前もって後悔しやすいポイントを知っていれば、後悔しないための対策を立てられます。

また、デメリットだけでなくもちろんメリットも多いため、一緒に確認してみましょう。

 

前歯のインプラント治療で後悔しやすい6つのポイント

前歯のインプラント治療を行って後悔する人からは「自分では想定していたよりも早く不具合がでてしまった」「治療で周囲に不具合が起きた」という声が多く聞かれます。

インプラント治療を行って後悔しやすいポイントを事前に知っておくことで、どのような歯科医を選べばいいのかという点や、治療への心構えがわかるでしょう。

今回紹介する、前歯のインプラント治療で後悔しやすいポイントは以下6つです。

  • インプラントがすぐ壊れてしまった
  • 噛み合わせが悪くなった
  • インプラント周囲に痛みが出やすい
  • 下顎の神経が麻痺してしまった
  • インプラントと歯茎の間が黒ずんでいる
  • インプラントに不具合が多い

 

インプラントがすぐ壊れてしまった

一般的に、インプラントは10年程度使用できるといわれていますが、使用時にかかる負荷やメンテナンス次第で寿命が大きく変わります。

歯ぎしりや食いしばりの癖がある人がインプラント治療を行うと、寿命よりも早くインプラントが破損してしまう可能性が高いです。

上記のような癖がある人は、歯への負担を軽減させる工夫を行わなくてはいけません。

 

噛み合わせが悪くなった

インプラント治療は審美性の高さが魅力ですが、歯茎の状態によっては、歯が長く見えてしまうこともあります。

また、インプラントを装着する角度や向きによっては、出っ歯ぎみに見えてしまうこともあるため注意が必要です。

インプラント治療を受ける際は、周囲の歯とインプラントの厚みを考慮してもらいましょう。

 

インプラント周囲に痛みが出やすい

インプラントは、「自然な歯と謙遜がないくらいしっかり咀嚼ができる」といわれています。

しかし、噛み合わせが悪い状態でインプラントを使い続けると、インプラント周囲に負担がかかり、炎症が起きてしまいます。

また、インプラント治療後にケアを怠ると、炎症で痛みを引き起こすこともあるので注意しましょう。

インプラント周囲炎の症状とは? | 原因と予防方法について解説

 

下顎の神経が麻痺してしまった

インプラントを深く埋入してしまうと、下顎の神経を傷付けてしまう可能性があります。

下顎の神経を傷付けると、麻痺によって口周りの感覚が失われてしまうかもしれません。

神経の損傷が大きいと麻痺は消失しないので、信頼できる歯科医を選んで治療を受けましょう。

 

インプラントと歯茎の間が黒ずんでいる

インプラントの埋入が不足していると、インプラントと歯茎の間に隙間ができて黒ずんでしまうことがあります。

せっかく審美面ですぐれているインプラント治療を行っても、このような結果になると後悔してしまいますよね。

インプラント治療の経験が浅い歯科医で行うと、このような症状が起きる可能性が高いので、治療実績が豊富な歯科医を選びましょう。

 

インプラントに不具合が多い(被せ物がはずれる)

インプラントはネジで固定されていて、噛む力が強いとネジが緩みやすくなってしまいます。

そのため、歯ぎしりや噛みしめの癖がある人や、噛む力が強い人は、被せ物が頻繁に外れて悩んでしまう可能性が高いです。

「硬いものもしっかり噛みたい」という人は、歯科医でその旨を伝えて、ネジを硬くしめてもらいましょう。

 

前歯のインプラントの5つのメリット

これまで、前歯のインプラント治療で後悔しやすいポイントを紹介しましたが、インプラント治療にはメリットもあります。

前歯のインプラント治療をすることで得られるメリットは、以下5つです。

  • 周囲の健康な歯を削らず治療ができる
  • 前歯でしっかり噛めるようになる
  • メンテナンス次第で10年い以上使用できる
  • 周囲の歯へ負担がかかりにくい
  • 審美性が高い

 

周囲の健康な歯を削らず治療ができる

前歯が大きく欠けてしまったり折れてしまったりした場合の治療方法として、インプラント・ブリッジ・入れ歯の3種類があります。

ブリッジや入れ歯で治療を進める場合、健康な歯を削ったり、装着具のパーツを取り付けたりしなくてはいけません。

しかしインプラントなら、周囲の歯にダメージを与えることなく治療を行えます。

 

前歯でしっかり噛めるようになる

インプラントは顎の骨にインプラントを取り付け、人工歯をインプラントの上に被せます。

インプラントは骨としっかり結合するため、天然歯と同じように前歯が使えるようになるでしょう。

インプラント治療後に噛みにくさを感じる場合は、上に被せている人工歯が合っていない場合があるので、治療を行った歯科医に相談しましょう。

 

メンテナンス次第で10年以上使用できる

インプラントの寿命は一般的に10年程度といわれていますが、定期的な検診とクリーニング等のケアをこまめにしていると、半永久的に使用できます。

インプラント治療は安価な治療ではないので、少しでも長く使い続けたいですよね。

そのためには、歯科医に指導された通り、正しく丁寧なケアを続けましょう。

 

周囲の歯へ負担がかかりにくい

ブリッジや入れ歯は、問題のある歯だけでなく周囲の歯にも器具が取り付けなくてはいけません。

その結果、周囲の歯への負担が増え、最悪の場合歯が折れてしまうことも考えられます。

しかしインプラントは問題のある歯のみを治療するため、周囲の歯に負担をかける心配がありません。

 

審美性が高い

インプラント治療は、土台となるインプラントを骨に埋入して、上部構造とよばれる人工歯をインプラントにすっぽりと被せます。

そのため、一見歯を治療しているようには見えません。

また、人工歯は天然歯と遜色がないため、審美性を気にする人におすすめです。

 

前歯のインプラント治療で後悔しないための注意点

前歯のインプラント治療で後悔しないための注意点は主に以下5つです。

  • 信頼できる歯科医で治療を受ける
  • 定期検診・メンテナンスに通う
  • 丁寧にデンタルケアを行う
  • 喫煙習慣をあらためる
  • 歯にかかる負担を軽減させる

それぞれについて詳しく説明しましょう。

 

信頼できる歯科医で治療を受ける

前歯のインプラント治療を受ける際は、信頼できる歯科医を見つけて治療をお願いする必要があります。

インプラント治療はただ人工歯を被せるだけでなく、骨にインプラントを埋め込むため、経験や知識に乏しい歯科医に治療を依頼してしまうと、後遺症に悩むことになるかもしれません。

信頼できる歯科医を探すためには、以下のポイントをチェックしましょう。

  • ネットの口コミや周囲からの評判がいい
  • 口の中の状態をしっかり確認してくれる
  • インプラントの治療実績が豊富
  • 治療計画を明確に説明してくれる
  • 悩みや希望を考慮した治療計画を立ててくれる
  • 悩みや疑問を相談しやすい雰囲気がある

 

定期検診・メンテナンスに通う

インプラント治療は、インプラントも埋入して上部構造体を被せれば終わりではありません。

定期的に検診で治療後の経過観察やメンテナンスを行い、インプラントやインプラント周囲に問題が起きていないか確認する必要があります。

定期検診やメンテナンスを怠ると、インプラントの寿命はグンと短くなってしまうので注意しましょう。

 

丁寧にデンタルケアを行う

インプラントは虫歯にならない代わりに、歯周病になりやすい傾向にあります。

歯周病は自覚症状が少なく、痛みや腫れなどで症状を自覚する頃には、骨が溶けインプラントを支えられなくなっていることも少なくありません。

歯周病を予防するには、毎日の丁寧なブラッシングやフロス、歯間ブラシでのケアが大切です。

 

喫煙習慣をあらためる

たばこを吸っていると、ニコチンによって血流が亜悪くなったり、一酸化炭素が原因で酸素不足になったりします。

喫煙習慣がある人がインプラント治療を行うと、治療がうまく進まなかったり、感染を起こして治療を一時中断せざる終えなくなることも少なくありません。

治療終了後も歯周病や歯肉炎になりやすかったり、人工歯が変色したりするため、インプラント治療を行う際は、喫煙習慣をあらためましょう。

 

歯にかかる負担を軽減させる

歯ぎしりや食いしばりの癖があると、インプラントに大きく負担がかかり、寿命が短くなってしまうことがあります。

これらの癖がある人がインプラント治療を行う場合は、咬筋へボトックス注射を打って筋肉を弱めてあげたり、マウスピースを使って歯にかかる負担を軽減させたりする工夫が必要です。

近年では、歯科医でもボトックス注射を実施していることがあるので、インプラント治療を受ける際は一緒に相談してみるといいでしょう。

 

前歯のインプラントとブリッジどちらを選ぶか悩んだときの見極め方法

インプラント治療は治療費が高額になりますが、ブリッジは保険治療が行えるため、治療費を抑えられることが魅力です。

インプラント治療がおすすめな人・ブリッジでの治療がおすすめな人にわけて見極め方を紹介しましょう。

 

インプラントがおすすめな人

インプラント治療を行う場合はインプラントを埋入しなくてはいけないため、顎の骨がしっかりと残っていることが条件です。

また、インプラント治療は土台が歯茎の中に隠れるため、天然歯と見分けがつきません。

審美面や機能性を重視する人は、ブリッジよりもインプラント治療を行った方が満足いく結果を得られるでしょう。

  • 顎の骨がしっかり残っている
  • 審美面を重視したい
  • 機能面を重視したい
  • 健康な歯を削りたくない

 

ブリッジがおすすめな人

顎の骨が痩せて薄くなってしまっている人はインプラント治療が行えないため、ブリッジでの治療を検討しましょう。

ブリッジの治療は欠損してしまった歯をまたぐように人工歯を被せるため、骨や歯茎が痩せていても短期間で治療を行えます。

また、ブリッジは保険治療が行えるため、インプラント治療のような高額な歯科治療に抵抗がある人におすすめです。

  • 顎の骨が痩せてしまっている
  • 治療費用を抑えたい
  • 短期間で治療を終わらせたい

インプラントの平均的な費用相場はいくら?治療費は高い?ブリッジ・入れ歯の料金と比較

 

前歯のインプラント治療は信頼できる歯科医で治療しよう

前歯のインプラント治療は、奥歯に比べて制限が多く難しいとされているため、信頼できる歯科医を見つけて相談することが大切です。

経験や知識の乏しい歯科医に治療を依頼すると、後々トラブルになる可能性もあるので、歯科医選びは慎重に行いましょう。

治療を受ける患者自身が前歯インプラントのメリット・デメリットを把握しておくことで、後悔の少ない治療を受けられるため、この記事を読んで事前にインプラントについての知識を深めておきましょう。