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虫歯による口臭を予防したい!対策4選・セルフチェック方法を解説

 虫歯を長い間放置していると、イヤな臭いを発するようになります。そのため、「虫歯になってから口臭にも悩まされている」、「虫歯による口臭を対策できないだろうか」と悩んでいる人もいるでしょう。この記事では、虫歯が原因の口臭の予防・対策方法を含めた下記の内容を解説しているので、口臭に悩んでいる人はぜひ参考にしてみてください。
  • 虫歯が原因の口臭はどんなにおい?
  • 虫歯で口臭が起きる3つの原因
  • 自分で口臭をチェックする5つの方法
  • 虫歯による口臭を予防する4つの方法
  • 虫歯による口臭が気になるときに役立つ4つの対策方法

虫歯が口臭につながる?

 

「虫歯になると口臭がきつくなる理由はなんだろうか」、「そもそも、虫歯由来の口臭ってどんなにおいなの?」と疑問に思っている人もいるでしょう。そこで、まずは虫歯による口臭はどのような臭いがして、何を原因に発生するのかを解説します。臭いのセルフチェック方法もお伝えしているので、ぜひ自分の口臭をチェックしてみてください。

虫歯が原因の口臭はどんなにおい?

「自分の口臭は虫歯が原因なのか、ほかに原因があるのかわからない」という人もいるでしょう。虫歯が原因の口臭は、食べ物が腐ったような臭いを発するため、『生ゴミ』や『ドブ』の臭いと表現されることが多いです。また、虫歯が進行していくと神経が腐り、ゆで卵のような腐敗臭を発することもあります。

虫歯で口臭が起きる3つの原因

先ほどお伝えしたように、虫歯による口臭は生ゴミのような臭いやゆで卵のような臭いを発します。虫歯による口臭の原因は、主に以下の3つです。自分にあてはまるものはあるか確認してみましょう。
  • 虫歯の穴に食べかすがつまって発酵するから
  • 虫歯菌が神経を腐らせるから
  • 歯の根に膿がたまっているから

虫歯の穴に食べかすがつまって発酵するから

虫歯になると、虫歯菌が糖を餌に酸を吐き出すことで、歯のエナメル質や象牙質が溶けて穴があきます。虫歯の穴に食べ物のカスが入り込んでしまうと、歯ブラシやフロスではなかなか取り除けません。その結果、虫歯の穴に入り込んだ食べかすが発酵・腐敗し、生ゴミのような臭いを発するようになります。

虫歯菌が神経を腐らせるから

虫歯が進行すると歯髄にまで菌が到達して、歯の中にある神経や血管を腐らせます。歯髄の腐敗が進むと、虫歯特有の口臭として腐敗臭が発生するのです。虫歯が歯髄に到達すると、臭い以外にも以下の症状が見られます。
  • 咀嚼時に歯が痛む
  • 熱いもの・冷たいものがしみる
  • 歯茎が腫れる
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歯の根に膿がたまっているから

 

さらに虫歯が進行すると、神経が死んで痛みを感じなくなります。「痛みがないから」と、この状態で虫歯を放っておくと、根尖性歯周炎と呼ばれる病気になり、歯の根に膿がたまってしまいます。根尖性歯周炎によってできる膿は、生ものが腐ったような悪臭を放ちます。

自分で口臭をチェックする5つの方法

なかなか自分の口臭に気づけないため、口臭で周囲の人に迷惑をかけていないか心配な人もいるでしょう。そこで、口臭を自分でチェックする方法を5つ紹介します。口臭をチェックしたいときは、以下5つの方法を試してみてください。
  • 唾液の臭いを確認する
  • コップや袋に息を吹き込む
  • 舌の色を確認する
  • デンタルフロスの臭いを確認する
  • 口臭チェッカーを使用する

唾液の臭いを確認する

口臭を確認する方法としてもっともおすすめなのが、唾液の臭いをチェックする方法です。清潔な指で歯や歯茎をなぞり、唾液を少し乾かします。乾いた唾液からイヤな臭いがする場合、口臭が発生していると考えて間違いありません。

コップや袋に息を吹き込む

手軽に口臭をチェックしたい場合は、コップやビニール製の袋に息を吹き込み、一呼吸置いてから臭いをチェックしてみてください。コップや袋に吹き込んだ息に臭いがあれば、口臭が発生していると考えられます。この方法であれば、外出先でも気軽にチェックできるので、口臭が気になる人は覚えておきましょう。

舌の色を確認する

通常の舌はピンク色をしていますが、舌が白っぽい場合は口臭が起きているかもしれません。舌が白っぽくなることを舌苔と呼びます。舌苔は細菌や剥がれた粘膜などで構成されているため、イヤな臭いを発します。舌苔は口臭以外にも、味覚障害や誤嚥性肺炎を引き起こす可能性があるので、歯と一緒に舌もケアしておきましょう。

デンタルフロスの臭いを確認する

デンタルフロスを使用した後、臭いが気になったことがある人もいるでしょう。使用済みのデンタルフロスから強い臭いがする場合、口臭が発生していると考えられます。手軽に口臭をチェックできる方法なので、普段からデンタルフロスを使用している人は、一度自分の口臭を確認してみてください。

口臭チェッカーを使用する

目で見える方法で口臭を確認したい人は、口臭チェッカーを使用してみましょう。口臭チェッカーは、息を吹き込み臭いのもととなる成分を測定してくれるので、心配性な人にもおすすめです。数字やグラフなどで可視化されるので、口臭のあるなし以外にも、どのくらい口臭が強いのかもわかります。

虫歯による口臭を予防する4つの方法

 

虫歯による口臭を予防するには、虫歯対策をすることが一番大切です。虫歯が進行すると口臭が強くなってしまう可能性が高いので、今虫歯がある人は治療を行いましょう。虫歯が原因の口臭を予防したい人は、以下4つを取り入れるのがおすすめです。
  • しっかりと歯を磨く
  • 舌のケアをする
  • マウスウォッシュを使う
  • 口が乾かないように気を付ける

しっかりと歯を磨く

口の中に食べかすが残ったままだと、細菌が増えて虫歯や口臭の原因になってしまうので、食後しっかりと歯を磨きましょう。歯ブラシでのブラッシングだけでなく、デンタルフロスや歯間ブラシを使用して歯間のケアまで行うのがおすすめです。すぐに歯磨きができない場合は、口をゆすぎ、食べかすを洗い流すといいでしょう。

舌のケアをする

舌苔には虫歯菌や歯周病菌が多く潜んでいるので、舌をケアしてピンク色のきれいな舌を目指しましょう。舌は非常にデリケートなので、ゴシゴシ歯ブラシでみがくと舌を傷付けてしまう可能性があります。舌のケアをする際は、柔らかい歯ブラシや舌用ブラシを使い、力をいれないで優しく行ってください。

舌のケア方法

舌をケアするときは、歯と同じように歯ブラシや舌ブラシで磨きます。舌の付け根から手前に向かって、一方方向に歯ブラシを当てるようにしましょう。舌みがきの手順は、以下を参考にしてください。
  1. 鏡で舌の状態を確認する
  2. 舌苔がついている部分に歯ブラシ(舌ブラシ)を当てる
  3. 舌の奥の方から手前に向かって、軽くブラシを当てて動かす
  4. 3回繰り返す

マウスウォッシュを使う

マウスウォッシュは抗菌・殺菌作用を持つものがあり、上手に使用すると虫歯や歯周病予防の効果が期待できます。ただし、マウスウォッシュだけでは有効成分をしっかり口の中に行きわたらせられません。マウスウォッシュを使用する際は、しっかりと歯磨きをした後に使用しましょう。

マウスウォッシュを使用する際のポイント

せっかくマウスウォッシュを使っても、すぐに吐き出してしまうと効果がありません。効果的にマウスウォッシュを使用するためには、15秒以上口に含んでおく必要があります。より殺菌効果を得たい場合は30秒以上マウスウォッシュでブクブクと口の中をすすぎましょう。

口が乾かないように気を付ける

口の中が乾燥すると細菌にとって活動しやすい口内環境になり、虫歯や口臭の原因になります。ドライマウスの人や口呼吸の癖がある人は要注意です。虫歯による口臭を防ぐには、唾液の分泌を促したり、こまめに水分補給をしたりして口の中が乾かないように気を付けましょう。

唾液の分泌を促す方法

唾液には自浄作用があり、食べかすを洗い流し、口の中を潤わせることで細菌の活動しにくい口内環境へ整えます。唾液の分泌を促すには、舌を動かしたりマッサージをしたりして唾液腺を刺激するといいでしょう。また、水分摂取量が少ないと唾液の分泌にも影響するので、こまめな水分補給も重要です。
  • 舌の体操を行う
  • 唾液腺のマッサージをする
  • よく噛んで食事をする
  • こまめに水分補給をする

虫歯による口臭が気になるときに役立つ4つの対策方法

 

すでに虫歯になってしまった人の中には、「虫歯治療が終わるまで口臭を抑えられる方法が知りたい」と思っている人もいるでしょう。虫歯が原因の口臭を抑えるためには、虫歯菌の増殖を抑える必要があります。虫歯による口臭を抑えたい人は、以下4つを取り入れてみてください。
  • こまめに水分補給をする
  • デンタルリンスを使用する
  • キシリトールガムを噛む
  • 重曹で口をゆすぐ

こまめに水分補給をする

唾液は1日に1リットル~1.5リットル出るといわれていて、水分量が減少すると唾液の分泌も減り、ドライマウスになってしまう可能性があります。ドライマウスになると口の中が乾燥して、虫歯菌にとって活動しやすくなってしまうため、こまめに水分補給をして唾液の分泌を促しましょう。

水分補給におすすめの飲み物

唾液量を増やすための水分補給におすすめの飲み物は、水や白湯です。カフェインやポリフェノールには利尿作用があり、水分を尿として排出してしまうため唾液の分泌が減少することがあります。そのため、コーヒーや緑茶、ウーロン茶などの飲み物は、唾液の分泌を促すための水分補給には向いていません。

デンタルリンスを使用する

デンタルリンスを使用すると、歯に付いた汚れが落ちやすくなるため、口臭対策に最適です。殺菌成分が含有されているものや、フッ素入りのデンタルリンスを選ぶと、虫歯予防や再石灰化も期待できます。デンタルリンスには香りつきのものも多いので、好みのものを探してみましょう。

デンタルリンスとマウスウォッシュの違い

デンタルリンスとマウスウォッシュはよく混同されますが、使用用途が異なるため購入時は注意が必要です。デンタルリンスは液体歯磨きのことで、歯磨きの前に使用すると歯垢をきれいに落とせます。一方マウスウォッシュは洗口剤のことで、歯磨き後に使用することで虫歯や口臭の予防効果があり、爽やかな使用感が特徴です。

キシリトールガムを噛む

キシリトールは白樺などから採取される天然の甘味料で、虫歯を予防する効果があるという研究結果が多数発表されています。キシリトール入りのガムを噛むと、キシリトールの効果で虫歯を予防し、歯の再石灰化を促す効果が期待できるでしょう。また、唾液の分泌が促し細菌が増殖しにくい口内環境になるため、口臭が防げます。

キシリトールの特徴

「具体的にキシリトールにはどのような作用があるんだろう」と疑問に思っている人もいるでしょう。そこで、キシリトールの特徴を下記にまとめました。
  • 唾液の分泌を促す
  • カルシウムと結合して再石灰化する
  • 酸を分泌しない
  • 虫歯菌の働きを抑える
  • 腸の水分を吸収する
キシリトールには多くのメリットがありますが、一度に多くの量を摂取すると、腸の水分を吸収して下剤と同様の効果を発揮するため、食べる量には注意しましょう。

重曹で口をゆすぐ

口の中が酸性に傾いていると虫歯菌の活動が活発になるため、アルカリ性の性質をもつ重曹でうがいをすると中和されて口内環境を整えられます。歯磨き前に重曹で口をゆすぐと歯垢が取れやすくなるため、歯の汚れが気になる人にもおすすめです。重曹うがいに使用する重曹は、食用のものを選びましょう。

重曹うがいの方法

重曹でうがいに使用する重曹液は、500mlの水に対して小さじ1の重曹をいれ、よく混ぜておきましょう。うがいをするときは、重曹液を口全体に行き渡らせるように30秒ほどブクブクと口をゆすぎます。重曹うがい用に作った重曹液は、なるべく早く使い切りましょう。

口臭の原因が虫歯は虫歯治療で治せる

虫歯は歯に穴をあけ、痛みや腫れを引き起こすだけではなく、虫歯独特の強烈でイヤな臭いを発することがあります。とくに、虫歯菌が歯髄にまで達してしまった場合、神経や血管が虫歯菌によって腐敗して、ゆで卵のような悪臭を放つため、虫歯を放っておくのは大変危険です。もしも、虫歯が歯髄にまで達してしまったら、顕微鏡を用いた根管治療を行うと、歯を残しながら虫歯による口臭を改善できるでしょう。歯の神経を抜くか抜かないか悩んでる方必見!歯の神経を抜くメリットとデメリットを解説
参考
http://www.k-central.jp/column/%E8%99%AB%E6%AD%AF%E3%81%AF%E5%8F%A3%E8%87%AD%E3%81%AE%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%81%AB%E3%81%AA%E3%82%8B%EF%BC%9F%E5%8F%A3%E3%81%8C%E8%87%AD%E3%81%86%E5%8E%9F%E5%9B%A0%E3%82%84%E8%87%AD%E3%81%84%E3%82%92/
https://lidea.today/articles/1073
https://happiness-sika-clinic.com/blog/musiba/mushiba-donnna-nioi/
http://ayumident-kyoutanabe.com/15660573801573
https://lidea.today/articles/1073
https://www.nagomi-kids-dental.com/blog/2021/01/19/learn-about-tongue-coating/
https://smile-sika.jp/article_detail/2973.html
https://maison.kose.co.jp/article/drphil/g/g-phil-beauty-column-20201229/
https://www.nagatadental.com/weblog/archives/2865