歯の神経を抜くか抜かないか悩んでる方必見!歯の神経を抜くメリットとデメリットを解説
歯のトラブルを解決するために、歯の神経を抜くという選択肢があります。歯の神経を抜いてしまうと元に戻せないので、歯の神経を抜く際には正しい知識を身につけなければいけません。この記事では歯の神経を抜くべきか抜かないべきか、事例を踏まえながら解説します。歯の神経を抜くメリットとデメリットについて解説するので、歯の神経を抜くべきから悩んでいる方は参考にしてください。歯の神経を抜くか悩んだ際には歯科医に相談しましょう!<この記事で分かること>歯の神経を抜くか抜かないか判断するにはどうすればいい?歯の神経を抜くメリットとデメリットとは?歯の神経を抜くケースはどんなとき?
歯の神経は抜くべき?抜かないべき?
歯の神経は人体にとって重要な役割を持ちます。歯の神経を抜いてしまうと口内の健康状態を保つことが難しくなってしまうため、歯の神経を抜く際は慎重な決断が必要です。ここでは、歯の神経(歯髄)の役割や歯を抜く影響について確認しましょう。歯の神経を抜くとどうなる?
歯は表面にエナメル質があり、その奥に象牙質という成分があります。象牙質の奥に神経があるため、歯の神経を抜くという治療は最後の選択肢です。歯の神経を抜くと歯における神経の役割を失ってしまいます。歯に栄養が行かなくなることで、歯がもろくなるほか色も黒ずんだ変わり方をしてしまいます。歯の神経の役割
歯の神経の主な役割は、歯に栄養を運ぶことです。主な役割は、以下のとおりです。- 歯の栄養を補給する
- 痛覚を感じさせる
- 食事を補助する
- 歯を守る
歯髄の役割
歯髄は歯の健康を保つために重要な機能を果たします。歯髄とは神経と血管が集合したものです。痛覚など歯に伝える重要な刺激を歯に伝える役割を持ちます。歯髄に外部の細菌が入ると、歯髄炎になることもあるので、気を付けなければいけません。<歯髄炎とは>歯髄炎は歯髄の中に細菌が侵入する炎症のことです。歯髄炎が起こるとひどい痛みを引き起こしてしまいます。 |
30代から注意?歯には寿命がある
歯は永遠に生え続けるものではなく、歯には寿命があります。早ければ30代から歯が抜けはじめ、40代になると多くの人が歯を失う経験をします。60歳までに平均4本の歯を失うとされているため、健康な歯を保つためには歯のケアが必要です。抜髄と抜歯の違い
抜髄と抜歯の違いは「歯の神経を抜く」か「歯を抜くか」という違いです。抜髄をする場合は、歯と共に歯の神経を抜くことになります。抜歯の場合は歯を抜くため、歯の神経は残ります。歯の神経は再生する?
近年では歯の神経を再生する治療が進んでいます。歯の神経を抜いた後に神経を移植することで歯の神経が再生するという手術です。歯の神経を再生する治療には数十万円という費用がかかるとされています。産業ガス大手のエア・ウォーターは26日、歯の神経の再生医療を世界で初めて実用化したと発表した。子会社のアエラスバイオ(神戸市)と連携する同市内の歯科医院の再生医療計画が厚生労働省に受理され、同日から治療の提供を始めた。培養設備で歯神経の幹細胞の培養・加工を受託する。自分の歯を再生したいという需要を取り込む。治療にかかる費用は1本あたり50万~70万円程度で、保険は適用されない。一般の歯科医院向けにも研修など技術支援をして普及を図る。引用:日本経済新聞歯の神経を抜くメリット
歯の神経を抜くことでどのようなメリットがあるでしょうか?歯の神経は人体の機能において重要な役割を持ちますが、歯の神経を抜かないといけないケースもあるでしょう。歯の神経を抜くメリットとして、以下2点が挙げられます。- 感染拡大を防ぐ
- 痛みがなくなる
メリット1.感染拡大を防ぐ
歯の神経を抜くと、細菌の感染拡大を防げます。虫歯などで侵された神経が残っていると、神経から他の部分に感染を広げてしまいます。神経を抜くことで、細菌が他の部分へ感染することはありません。メリット2.痛みがなくなる
歯の神経を抜けば痛覚がなくなるため、歯の痛みがなくなります。歯の痛みには個人差がありますが、多くの場合は耐えがたいような苦しみを伴うものです。歯の神経を抜くことで痛みから解放されるため、痛みがどうしても気になるという場合は歯の神経を抜く選択肢も考慮しましょう。要注意!歯の神経を抜くデメリット
歯の神経を抜くことで歯の機能を一部失ってしまうなど、さまざまなデメリットを受けてしまいます。一度歯の神経を抜いてしまうと元の状態には戻せないため、歯科医と相談しながら十分に注意しましょう。ここでは、歯の神経を抜くデメリットについて以下4点を確認していきます。- 歯髄がもろくなる
- 歯が変色する
- 痛覚がなくなる
- 虫歯が進行しやすくなる
デメリット1.歯髄がもろくなる
歯の神経を抜くと、歯髄がもろくなります。歯髄は歯の栄養を保つための役割を持つものですが、歯髄がもろくなることで歯の健康状態を保つことが困難となってしまいます。その結果として、歯ももろくなってしまい歯が割れたり折れたりする原因となってしまうのです。デメリット2.歯が変色する
歯の神経を抜くことで歯が変色する場合があります。歯に栄養を運ぶ歯髄の機能が弱くなってしまうために、歯が変色するとされています。歯が変色した場合、ブラッシングでは元の白さに戻らないため専用の治療が必要です。デメリット3.痛覚がなくなる
歯の神経を抜くことで痛覚がなくなります。痛みがなくなるので、一見良いことに思えるかもしれません。しかし、痛みを感じないということは口内のトラブルに気付けなくなるということでもあります。歯の神経を抜いた後は、口内トラブルに気付けるよう定期的なメンテナンスがおすすめです。定期的に歯科医で検診を受けることを心がけましょう。デメリット4.虫歯が進行しやすくなる
歯の神経を抜くことで虫歯が進行しやすくなります。歯の神経は歯を防御する機能を持っています。例えば、虫歯菌の進行を防いだり、象牙質を再生することで歯を守ってくれます。しかし、歯の神経がなくなってしまうと、歯を防御する手段を失ってしまうために虫歯になりやすくなるのです。歯の神経を抜くことは虫歯などの口内リスク増大に繋がるため注意しましょう。歯科医で歯の神経を抜くケース
歯の神経を抜くべきケースにはどんな場合があるでしょうか?歯の神経を抜くのは歯に何らかの異常が見られる場合です。ここでは、歯を抜くケースについて以下3点を紹介します。- 重度の知覚過敏
- 膿みが溜まっている
- 歯髄炎の場合
重度の知覚過敏
重度の知覚過敏がある場合、歯の神経を抜くことを検討する場合があります。重度の知覚過敏では歯の中心にある象牙質が傷ついて激痛を伴ってしまいます。象牙質は歯を構成する成分のうち、エナメル質よりも内側にある神経に近い部位です。象牙質が傷ついてしまうと激痛の原因となってしまいます。軽度であれば神経を抜く必要はありませんが、重度の知覚過敏になった場合は歯の神経を抜く選択が必要です。膿みが溜まっている
歯の根に膿みが溜まっている場合は、歯の神経を抜くべきかもしれません。細菌に感染してしまうと、歯の根に膿みができてしまいます。膿が原因で激痛の原因になったり、他の歯に感染してしまう恐れがあるため歯の神経を抜く選択が必要になる場合があります。歯髄炎の場合
歯髄炎は歯髄の中に細菌が入る病気です。歯髄炎は「可逆性歯髄炎」と「不可逆性歯髄炎」に分類されます。可逆性歯髄炎とは歯の神経を抜かなくても回復できる状態です。しっかりした治療を施せば治療できます。不可逆性歯髄炎は歯の神経を抜かないと回復できない状態です。歯髄に細菌が到達してしまい、何もしなくても痛みを感じてしまいます。この状態になると歯髄を取り除かないと治療ができなくなってしまいます。インプラント治療で歯を治療する
歯に異常があるからといって、必ずしも歯の神経を抜けばいいというわけではありません。歯のトラブルにはインプラント治療がおすすめです。インプラントの治療を受けることで歯の神経を抜かずに健康な歯を保てる場合があります。インプラント治療とは
インプラント治療では歯を失った箇所に人工の歯を入れます。インプラントとは体内に埋め込む医療器具という意味で、口内に人工の歯を入れる治療方法です。インプラント治療で埋め込むのはチタンやチタン合金でできた人工の歯です。インプラント治療のメリット
インプラント治療をすることで以下のメリットがあります。- 自分の歯で噛む感覚を取り戻せる
- ケアが簡単
- 見た目が美しい
- 健康面の向上に繋がる
- 他の健康な歯に影響を与えない