親知らず 虫歯

親知らずの虫歯が痛む場合の対処法は?放置するリスクや虫歯の予防法を解説

親知らずが虫歯になり痛みがでているにもかかわらず「歯医者に行きたくない」「治療を受けたくない」などの理由から、受診を遠ざけている方もいるのではないでしょうか。親知らずは生えてくる痛みなのか、虫歯による痛みなのか自分では判断できないこともあり「様子を見ていたら落ち着くだろう」と考えている方も少なくないでしょう。

しかし、親知らずの虫歯を放置してしまうとさまざまなリスクがともないます。虫歯が進行している状態で長期間放置してしまうと、重大な病気を引き起こしてしまうかもしれません。

そこで今回は、親知らずの虫歯が痛む場合の対処法について解説します。虫歯を放置するリスクや予防方法についてもあわせて解説するため、口内のトラブルでお困りの方はぜひ参考にしてください。

親知らずの虫歯が痛む場合の対処法は?

親知らず 虫歯

親知らずにかかわらず、歯に痛みを感じるときは迷わずに歯科医院を受診して治療を受けることが大切です。できるだけ早めに受診することが好ましいですが、どうしても時間がなく受診できない場合や、痛みが強い場合は応急処置をして様子を見るようにしましょう。

親知らずが痛む場合は、以下の方法を試してみましょう。

  • ● 痛み止めを飲む
  • ● 冷やす

では、それぞれ詳しく解説します。ただし、あくまでも応急処置のため、できるだけ早めに歯科医院を受診するようにしましょう。

応急処置①:痛み止めを飲む

歯科医院が休みの日や耐え難い痛みが続く場合は、我慢せず痛み止めを服用しましょう。別の歯科治療で処方してもらった痛み止めでも、市販のものでも問題ないでしょう。なかには「痛み止めを飲んだ状態で受診しても大丈夫?」と心配になる方もいますが、診断に大きな影響はありません。まずは、その場の痛みを少しでも和らげましょう。ただし、痛み止めを服用する際は用法・用量を守り過剰に摂取してしまわないよう注意しましょう。

応急処理②:冷やす

親知らずが虫歯になると、脈打つようにドクドクと痛むことがあります。そのようなときは、痛みがでている箇所を冷やすと痛みが和らぎます。保冷剤や氷などをタオルに包んで、患部に当ててみましょう。

ただし、あまりにも冷やしすぎると血流が悪くなりすぎて、痛みが持続するケースがあります。そのため、痛みがでないよう事前に冷やしておくなどの行為は避けるようにしましょう。心配な方は濡れタオルなどで冷やしてもよいでしょう。

虫歯になった親知らずの治療法

インプラント デメリット

親知らずは奥歯の磨きにくい場所に生えているため、虫歯が再発しやすく何度も治療受けなくてはならないケースも少なくありません。そのため、親知らずが虫歯になった場合は、詰め物や被せ物の治療よりも抜歯が適しています。

ただし、親知らずの虫歯が痛くないケースでは、抜歯以外の治療法が適しているケースもあります。ここでは、親知らずの虫歯が痛くないケースの治療法について解説します。

親知らずの虫歯が痛くないケースの治療法

初期段階の虫歯では痛みを感じないことが多く、自分ではなかなか気づけないことがあります。しかし、親知らずは元々必要のない歯であることから、痛みがない小さな虫歯であっても抜歯が適用されるケースがほとんどでしょう。

ただし、親知らずの虫歯がかなり小さく初期段階の虫歯の場合や、抜歯に対する不安や恐怖心が強い場合は、他の歯と同じように虫歯を削って詰め物で穴を埋めて対応することも可能です。虫歯ができている箇所によっては治療が難しい場合もありますが、希望する場合は医師に相談してみましょう。

親知らずの虫歯を抜歯しないで放置するリスク

親知らず 虫歯

親知らずに虫歯ができていることに気が付いたら、放置せずに歯科医院を受診することが大切です。そのままにしてしまうと、虫歯が進行するだけでなく痛みや口臭がでるなど不快な思いをすることになるでしょう。また、歯科治療を長引かせるとさまざまなリスクがともないます。

ここでは、親知らずの虫歯を放置することのリスクについて解説します。代表的なリスクとして、以下のようなものが挙げられます。

  • ● 激しい痛みを感じる
  • ● 口臭の原因になる
  • ● 神経が壊死してしまう
  • ● 隣の歯へ悪影響を及ぼす

では、それぞれ詳しく解説します。

①激しい痛みを感じる

虫歯を放置してしまうと、虫歯菌が神経にまで達してしまい激しい痛みを覚えることがあります。なかにはドクドクと脈打つように痛むことがあり、眠れなかったり耐えられなかったりと不快な思いをしなくてはなりません。あまりにも強い痛みが続くと、日常生活を送ることが困難になることもあるでしょう。親知らずの虫歯が原因の痛みは放置していても症状が軽快することはないため、きちんと治療を受けるようにしましょう。

②口臭の原因になる

虫歯が進行したまま放置していると、口臭が気になるようになります。虫歯菌によって溶けた歯に汚れがたまり臭いがしたり、炎症を起こして壊死した神経から臭いがしたりすることもあります。ひどい場合は出血したり膿がたまったりすることが口臭の原因となっていることもあるでしょう。
また、口臭の原因には虫歯だけでなく歯周病が進行していることも考えられます。いずれにせよ治療が必要となるため、放置せずに早めに歯科医院を受診しましょう。

③神経が壊死してしまう

進行した虫歯を放置していると、神経が壊死してしまうことがあります。一度細菌感染を起こした神経は自然に軽快することはなく、神経を取り除く処置が必要です。

神経を失った歯は栄養を受け取れないため脆くなり、折れやすくなったり寿命が短くなったりとさまざまな影響を及ぼしてしまいます。できるだけ神経の処置を受けないよう早めに受診することが大切です。

さらに、そのまま放置していると根っこの先に膿がたまり、顎の骨のなかで細菌が広がる危険性が高まるためできるだけ早めに治療を受けるようにしましょう。

④隣の歯へ悪影響を及ぼす

虫歯は虫歯菌の繁殖による感染症です。親知らずが虫歯になりそこへ虫歯菌が増殖している状態が続くと、隣の歯へ悪影響を及ぼす可能性があります。小さい虫歯であっても虫歯菌に感染していることには変わりないため、放置せずに早めに治療を受けるようにしましょう。

また、親知らずが虫歯になっていなくても、生えている向きに問題があったり、すべて生え切っていなかったりする場合も、隣の歯に悪影響を与えてしまうため治療が必要です。

親知らずが虫歯にならないための予防法

親知らずは口内でもっとも奥のほうに生えてくるため磨きにくく、虫歯になりやすい部位といえます。丁寧なケアを行っていないと、あっという間に虫歯が進行してしまうでしょう。親知らずは虫歯治療を行ったとしても再発する可能性が高いため、虫歯にならないよう予防することが大切です。

親知らずが虫歯にならないように、以下のような予防法を試してみましょう。

  • ● 日々の歯みがきを徹底する
  • ● タフトブラシなどを併用する
  • ● 歯科医院でメンテナンスを行う

では、それぞれ詳しく解説します。

日々の歯みがきを徹底する

虫歯予防の基本は、毎日の丁寧な歯みがきです。なかでも、就寝中はだ液の分泌量が減るため口内で細菌が繁殖しやすくなります。どのタイミングでも丁寧に磨くことが大切ですが、寝る前の歯みがきはとくに念入りに磨くよう意識します。よく磨けているかわからないという方は、歯の裏側を舌で触れて確認してみましょう。ヌルッとした感覚がある場合は、磨き残している可能性が高いと考えられます。

また、正しいブラッシング方法や自分の口内に最適なブラシの選び方がわからない方は、歯科医院でメンテナンスを受ける際に相談するとよいでしょう。

タフトブラシなどを併用する

毎日丁寧に歯を磨いているつもりでも、歯ブラシだけでは細かい汚れまでは落としきれません。より清潔な状態を保つために、歯ブラシ以外の清掃器具も使用してみましょう。歯ブラシが届きにくく虫歯になりやすいのは歯と歯の間や、歯と歯茎の境目です。デンタルフロスやタフトブラシをうまく併用して、効率的に汚れを落としましょう。

また、フッ素入りの歯みがき粉を使って歯質を強化することもおすすめです。汚れを落としながら歯質を強化できるので、効率的なケアが可能になります。

歯科医院でメンテナンスを行う

丁寧なセルフケアを行っていても、汚れが蓄積され硬くなってしまった歯石は自分では取り除けません。また、忙しい毎日を送っていると毎回の歯ブラシに時間をかけられないこともあるでしょう。

そのようなときは、歯科医院で定期的なクリーニングやメンテナンスがおすすめです。汚れの除去だけでなく、虫歯・歯周病、噛み合わせのチェックなど、口内を総合的に診断してもらえます。親知らずの状態も確認してもらえるので、必要に応じて治療を受けるとよいでしょう。また、定期的にメンテナンスを受けることで虫歯を初期段階で発見できるため、抜歯を行いたくない方にはとくにおすすめです。

まとめ

親知らずの虫歯が痛む原因について解説しました。親知らずの虫歯は、放置していても自然に治ることはありません。初期の虫歯であればフッ素塗布などで進行を妨げられることもありますが、進行している状態で発見されるケースがほとんどでしょう。痛みを感じた場合は、歯科医院を早めに受診して適切な治療を受けるようにしましょう。

リョウデンタルオフィスでは、アメリカ・ヨーロッパの最新最先端の治療を取り入れ、一人ひとりに最適な治療経計画を提案しています。生活のクオリティ向上のため、虫歯・歯周病にならないよう予防に重点を置き、ストレスのかからない治療を提案できるよう努めています。お口のトラブルでお困りの方、親知らずが虫歯になり痛みがでている方は、リョウデンタルオフィスへお気軽にご相談ください。